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ニキビが治ったあとに残る「跡」で悩んでいませんか
鏡の前で、ふと気になる場所
ニキビそのものは落ち着いたのに、同じ場所に赤みや茶色い色が残っている。夜、洗面所の明るい照明の下で頬やあごを見ると、そこだけが目に入ってしまう。そんな経験のある方は、少なくないと思います。
「跡さえなければ」と考えるほど、鏡を見る時間が長くなり、ついさわったり、強くこすったりしてしまう。実はこの「気になって触る」ことが、いちばん跡を長引かせやすい行動のひとつです。
この記事で整理すること
この記事では、ニキビ跡を3つのタイプに分け、それぞれで何をして、何をしないのかを整理します。そのうえで、毎日の土台になるスキンケアと、美容家電を考えるタイミングを書きます。
家電の話は後半です。前半は、道具をひとつも買い足さなくても今日から見直せる内容にしています。
なお、これは医療的な診断や治療の話ではありません。ニキビが次々にできている、強い痛みや膿がある、跡が深くなってきたと感じる場合は、自己判断で続けず皮膚科へ相談してください。
ニキビ跡は一種類ではない|赤み・茶色・凹みを見分ける
3つのタイプと、ざっくりした見分け方
「ニキビ跡」とひとまとめに呼ばれますが、肌の中で起きていることはタイプによって違うとされています。まずは自分の跡がどれに近いかを見てみてください。
- 赤み・赤紫色が残っている:炎症のあとの赤み。指で軽く押すと、いったん白っぽくなって戻ることがあります
- 茶色っぽい色が残っている:炎症のあとに色が残った状態。平らで、触ってもへこみや盛り上がりがありません
- 触るとへこんでいる・影ができる:肌の質感そのものが変わったタイプ。横から光を当てると影が目立ちます
実際には、これらが混ざっている人も多くいます。ひとつの頬に赤みも茶色も凹みもある、ということも珍しくありません。
見分けるときは「同じ条件」で見る
跡の見え方は、照明や角度で大きく変わります。洗面所の真上の強い照明では、凹みも赤みも実際より目立って見えることがあります。
見分けるなら、朝の自然光が入る窓際で、肌から少し離れて、いつも同じ場所で見るのが目安です。スマホの拡大カメラで近づいて撮ると、毛穴まで大きく写って不安になりやすいので、比べるときの目的を決めて使ってください。
「いつ頃できた跡か」で見通しが変わる
最近できた跡と、何年も前からある跡では、見通しが違います。できて間もない赤みや色の残りは、肌の入れ替わりとともに少しずつ薄く見えるようになることがあります。一方で、凹みのように質感が変わっているものは、時間がたっても自然に平らに戻りにくいとされます。
期間や程度には大きな個人差があります。「何か月で消える」と断言できるものではないため、この記事でも期間の約束はしません。
赤みが残っているとき|炎症を長引かせない
赤みは「まだ肌が落ち着ききっていない」サイン
赤みが残っているのは、ニキビの炎症の名残とされています。肌の中で修復が続いている状態なので、ここに新しい刺激を足すと、赤みが長引くことがあります。
やることは「足す」ことより、「減らす」ことです。洗顔でこする、ピーリングのような角質を落とすものを重ねる、スクラブを使う。こうした強い刺激は、赤みが残っている間はいったんお休みにします。
赤みがあるときにやらないこと
- 跡の部分を指でさわる、爪で触って確認する
- ゴシゴシとタオルで拭く
- 熱いお湯で洗う、長時間のスチームを当てる
- 新しい美容液を、複数同時に試す
どれも「早く何とかしたい」気持ちから起きがちな行動です。ただ、赤みが残っているときは、使うものを増やすほど、どれが合わなかったのかが分からなくなります。
赤みの時期の毎日のケア
基本は、やさしく洗って、保湿して、日中は日焼け止めで守る。これだけです。洗い方の細かい点は、洗顔を見直すと、そのあとのケアが変わりますで、泡・お湯の温度・拭き方に分けて書いています。
ケアのあとにヒリヒリする、赤みが増えるといったことがあれば、何が刺激になっているかを切り分けることが先です。その手順はケアのあとに肌が赤くなる・ヒリヒリするときにまとめています。
茶色い跡が残るとき|こすらない、そして紫外線を意識する
茶色い跡は「色が残った」状態
炎症のあとに、茶色っぽい色が平らに残ることがあります。凹みとは違い、触ってもなめらかです。こちらも、肌の入れ替わりのなかで少しずつ薄く見えるようになることがありますが、時間はかかることが多く、人によって差が大きいとされています。
紫外線とこすりすぎ、この2つを減らす
色が残っているところは、紫外線を受けたり、摩擦が続いたりすると、色が目立ったままになりやすいと言われています。そのため、毎日の対策は次の2点が中心になります。
- 日焼け止めを、季節を問わず朝に塗る
- 洗顔・タオル・マスクなどの摩擦を減らす
日焼け止めは、夏だけでなく一年を通して関わる話です。塗る量や塗り直し、落とし方は日焼け止めは夏で終わりではありませんで整理しています。
日焼けをしてしまったあとの対応は、日焼けしたあとの肌にやることが参考になります。マスクやタオルによる摩擦については摩擦で肌が荒れていませんかに書きました。
くすみ全般との違いを知っておく
茶色い跡は、顔全体のくすみとは別の話です。くすみは血行や角質、乾燥など複数の原因が重なることがあります。全体の色が冴えないと感じる場合は、くすみが気になるときにで、原因を6つに分けて整理しています。
凹みやでこぼこが気になるとき|セルフケアの限界を知る
凹みは「保湿」では埋まりにくい
触るとへこんでいる跡は、肌の表面だけでなく、その下の構造の変化が関わるとされています。このため、化粧水や美容液、家庭用の美容家電で、短期間のうちに平らにするのは難しいと考えておいたほうが安全です。
「これで凹みが消える」とうたう情報は、ネットで目にすることがあります。ただ、個人差が大きく、効果を断定できるものはありません。期待を上げすぎず、現実的な範囲を知っておいてください。
皮膚科に相談する目安
次のような場合は、セルフケアを続けるより、皮膚科への相談が向いています。
- 触ると明らかにへこんでいる跡が増えてきた
- 炎症を起こしている、痛みのあるニキビが繰り返しできる
- 市販のケアを数週間続けても、赤みが引かない
- 跡と一緒に、ニキビそのものが次々にできている
皮膚科では、ニキビそのものの治療と、跡についての相談を分けて話すことができます。自宅で手を打つか、専門家に任せるかの線引きは、その悩み、自宅で手を打つか人に任せるかでも整理しています。
「跡を消す」より先に「増やさない」
凹みのある跡を増やさないためには、いま出ているニキビを悪化させないことがいちばんの近道です。炎症が起きている間に自己流で押したり、つぶしたりしないことが基本になります。
日本皮膚科学会のQ&Aでも、ニキビをつぶすことについて、膿を押し出しても皮脂が残っていると炎症は治まらず、中途半端に押すと炎症が悪化することもあると説明されています。
新しい跡を作らない毎日の土台|洗顔・保湿・日中の守り
洗顔は1日2回、ていねいに
日本皮膚科学会のQ&Aでは、ニキビのスキンケアとして、1日2回、洗顔料を使って洗うことが示されています。回数を増やせば清潔になる、というものではありません。洗いすぎは乾燥を招き、かえって肌が荒れやすくなることがあります。
洗うときは、手のひらで泡を作って、泡を転がすように、跡の部分もこすらずに。すすぎはぬるま湯で、タオルは押さえるように水分を取るだけです。
保湿は「足す」より「やめない」
ニキビがあると、油っぽいから保湿はいらないのでは、と考える方がいます。ただ、日本皮膚科学会のQ&Aでは、乾燥肌や治療による乾燥があるときは保湿が必要とされています。保湿剤は、ノンコメドジェニック、あるいはハイポコメドジェニックと明記されたものを選ぶとよい、という記載もあります。
化粧水・乳液・クリームの役割と順番は、化粧水だけで保湿は足りているのかにまとめています。重ねすぎず、最小セットで続けることがポイントです。
日中は日焼け止めで守る
同じQ&Aには、強い日焼けによって治療の副作用が強く出る場合があるため、屋外での活動が長いときは日焼け止めを使うことが示されています。ニキビ跡がある場合も、色を濃く見せないために、毎日の守りとして続ける意味があります。
睡眠・食事・ストレスの話は「別の記事」で
睡眠や食事、ストレスも肌に関わりますが、この記事では広げません。大人のニキビそのものの原因と対処は、繰り返す大人ニキビの原因と対処で書いています。生理前の揺らぎについては生理前に肌が荒れる本当の理由が近い話です。
跡を早く消そうとして逆効果になりがちなこと
ピーリングやスクラブを重ねる
跡の凹凸や色が気になると、角質を落とすものを足したくなります。ただ、炎症や赤みが残っているところに強い刺激を重ねると、肌が荒れて、赤みや色の残りが長引くことがあります。頻度を守る、使う日を決める、肌が荒れている日は休む、といったブレーキが必要です。
美容液を一度にたくさん試す
「美白」や「ニキビ跡に」といった言葉の商品は数多くあります。ただ、肌が落ち着いていないときに複数を同時に始めると、合わないものがあっても気づけません。新しいものを足すときは、1つずつ、肌の様子を見ながら、数週間単位で試すのが安全です。
跡の部分を毎日ようすを見る
毎日、同じ場所を近くで見て、薄くなったか、濃くなったかを気にすると、小さな差に一喜一憂しやすくなります。見るのは、週に1回、同じ明るさの場所で、と決めたほうが気持ちが楽になります。
「早く消える」を期待しない
跡の経過には個人差が大きく、誰でも同じ期間で目立たなくなるわけではありません。早く消すことを目標にするより、新しい跡を作らず、いまの肌に余計な刺激を足さないことを目標にするほうが、結果的に続けやすくなります。
美容家電は「跡」にどう関わるか|肌が落ち着いてから考える
赤み・炎症があるときは使わない
ここまでの話を踏まえると、美容家電の出番は限られます。まず、炎症のあるニキビや、赤みが強いとき、ヒリヒリするときは、使用を控えるのが基本です。熱や振動、電気的な刺激を加えることで、肌の状態によっては刺激になることがあります。
機種ごとに、使ってはいけない肌の状態が取扱説明書に書かれています。ニキビや傷、炎症がある部分に使えるかどうかは、必ずその機種の説明書で確認してください。書かれていないことは、自己判断で試さないのが安全です。
家電を考えてよいのは、土台が整ってから
次の条件がそろったら、家電を検討してもよい段階です。
- ニキビそのものが落ち着いていて、新しい炎症が出ていない
- 洗顔・保湿・日焼け止めが、無理なく続けられている
- 赤みが落ち着き、ヒリヒリしない状態が続いている
そのうえで、家電が「跡」を直接なくすものではないことは、理解しておいてください。保湿を助ける、顔まわりのこわばりをケアする、続けやすいケアの時間をつくる、といった役割で考えるのが現実的です。
買う前に、続けられるかを確認する
家電は、買って終わりではなく、使い続けて初めて意味が出るものです。選び方の軸は、美容家電の選び方|「続けやすさ」から逆算する5つの基準にまとめています。
家電を使う日の化粧品の順番や、重ねてよい組み合わせは、家電を使う日のスキンケアの順番で整理しています。
まとめ|跡は「待つ」ケアと「増やさない」ケアで考える
ここまでの内容を、順番に整理します。
- 跡は、赤み・茶色・凹みの3タイプに分けて考える。混ざっている人も多い
- 赤みは「炎症の名残」。こすらない・つぶさない・新しい刺激を足さない
- 茶色い跡は、紫外線とこすりすぎを減らす。日焼け止めは一年を通して使う
- 凹みは、セルフケアでの限界がある。気になる場合は皮膚科に相談する
- 洗顔は1日2回、保湿はやめない、日中は日焼け止めで守る
- 美容家電は、炎症や赤みがないときに、土台が整ってから考える
「跡を早く消す」ことに力を入れるほど、肌を触る時間が長くなります。今日できるのは、触らない、こすらない、守る、の3つです。それでも気になる点が残るときは、一人で抱え込まず、専門家に相談してください。
よくある質問(FAQ)
-
ニキビ跡は、いつ頃までに薄くなりますか?
期間や程度には個人差が大きく、一概には言えません。赤みや色の残りは、肌の入れ替わりとともに少しずつ目立ちにくくなることがありますが、数か月以上かかることもあります。凹みは自然には平らになりにくいとされます。
-
跡の部分を、こまめにマッサージしてもいいですか?
摩擦は赤みや色の残りを長引かせることがあるため、跡の部分を強くこすったり、押したりするマッサージはおすすめしません。ケアをするなら、保湿のときに手のひらでやさしく押さえる程度にとどめてください。
-
日焼け止めは、ニキビがあっても塗ってよいですか?
日本皮膚科学会のQ&Aでは、屋外での活動が長いときなどは日焼け止めを使うことが示されています。ニキビ用の化粧品と同じく、ノンコメドジェニックなどの表示を確認し、肌に合わないと感じたら使用を中止してください。
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ニキビ跡にピーリングは使ってもいいですか?
炎症や赤みが残っているときは、角質を落とすケアは控えるのが安全です。使う場合も、製品の表示を守り、頻度を増やさず、肌が荒れた日は休んでください。迷うときは皮膚科で相談するのが確実です。
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美顔器でニキビ跡を消せますか?
家庭用の美容家電で、ニキビ跡を消せると断言することはできません。炎症のあるニキビや赤みが強い部分には、使用を控え、機種ごとの取扱説明書の指示に従ってください。
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ニキビがまだできているのに、跡のケアを始めてもいいですか?
優先するのは、いま出ているニキビを悪化させないことです。つぶさない、触らない、洗いすぎない。そのうえで、跡が気になる場合は、ニキビの治療と一緒に皮膚科で相談できます。
-
皮膚科には、どの状態になったら行くべきですか?
触って分かるへこみが出てきた、痛みや膿を伴うニキビが繰り返す、数週間ケアを続けても赤みが引かない、といった場合は受診の目安になります。早めに相談したほうが、跡を増やさずにすむ可能性があります。

