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7万円を超える美顔器を前にすると、いちばん気になるのは「これ、続けられるだろうか」という一点ではないでしょうか。
当サイトでは、美容家電を機能の多さではなく「続けやすさ」と「一緒に使うスキンケア」から見ています。この記事では、ZIIP HALO(ジップ ハロ)の公式サイトに記載されている仕様を、その2つの軸で読み直していきます。
なお、本文中の仕様は2026年8月時点で日本公式サイトに記載されていた内容です。仕様や価格は変わることがあるため、購入前には必ず公式サイトの最新情報をご確認ください。
ZIIP HALOはどんなデバイスか
ZIIP HALOは、微弱な電流を流すタイプの顔用デバイスです。スマートフォンのアプリと連携して動く点が、他の美顔器と大きく違うところです。
マイクロカレントとナノカレントの2種類を使う
ZIIP HALOは、マイクロカレント(マイクロアンペア領域の微弱電流)と、さらに小さいナノアンペア領域の電流という、2つの領域の電流を使う設計になっています。
マイクロカレントは、もともと肌に流れているとされる微弱な電流に近い大きさの電流を、外から流すという考え方の技術です。EMSのように筋肉を強く動かすことを目的にしたものではないため、使用中の刺激の感じ方も異なります。
「動かす」EMSとの違い
美顔器の電流系の機能は、大きく分けると「動かす」ものと「流す」ものがあります。
- EMS:筋肉を収縮させることを目的にした電流。使用中にピクピクとした感覚がある
- マイクロカレント:より弱い電流を流す。強い収縮を起こすことは目的にしていない
どちらが優れているという話ではなく、目的が違います。それぞれの機能の違いはRF・EMS・イオン導入の違いで整理しているので、機能の名前で迷っている段階の方はそちらを先に読んでいただくと、選ぶ軸がはっきりします。
アプリでプランを選んで動かす
ZIIP HALOは、iPhone・iPad・Androidに対応したアプリと連携して使います。アプリでプランを選ぶと、そのプランに応じた電流の流し方でトリートメントが始まる仕組みです。
本体のボタンだけで完結しないという点は、好みが分かれるところです。スマートフォンを手に取る手間が増えるとも言えますし、その日の気分でプランを選べるとも言えます。ここは後半の「向いている人・向いていない人」でもう一度触れます。
仕様を「続けやすさ」の目で読む
ここからが本題です。公式サイトに記載されている仕様を、続けられるかどうかという視点で見ていきます。
1回4分というプリセット
プリセットのトリートメントは4分と記載されています。美顔器としては短い部類です。
美容家電が続かなくなる理由の多くは、効果の有無ではなく「時間が取れないこと」です。1回に15分かかる機種と4分の機種では、平日の夜に手が伸びるかどうかが変わります。詳しくは美容家電が続かない4つの理由にまとめています。
ここは見ておきたい
4分というのは「本体を動かしている時間」です。実際にはジェルを塗る時間と、使用後に本体を拭く時間が前後に加わります。1回あたり10分前後を見ておくと、生活に組み込んだときのイメージがずれません。
週3〜5回という頻度
推奨される使用頻度は週3〜5回、短期集中のプランでは最大週6回と記載されています。
毎日でなくてよい、という点は続けやすさの面では助かります。一方で、週3回は「思い出したときにやる」では届かない頻度でもあります。曜日を決めてしまうか、歯みがきや入浴後といった既存の習慣にくっつけてしまうほうが、結果的に長続きします。
充電はUSB-Cで約4時間
充電はUSB-Cケーブルで行い、最大出力5Vの充電器またはACアダプターを使って約4時間でフル充電と記載されています。
USB-Cで充電できる機種は、専用の充電スタンドが必要な機種に比べて置き場所の自由度が高くなります。洗面所に置くのか、リビングに置くのかで使用頻度は変わるので、地味ですが続けやすさに効く仕様です。
なお、1回のフル充電で何回使えるかという駆動時間、本体のサイズや重量、防水の等級については、公式サイトに記載を見つけられませんでした。浴室で使いたい方や、持ちやすさを重視する方は、購入前に販売元へ確認されることをおすすめします。IPX(防水規格)の表記がない機器を水回りで使うのは避けてください。
専用ジェルとランニングコスト
電流を流すタイプの美顔器は、通電のために専用ジェルを使うのが基本です。ZIIP HALOも導電ジェルの使用が推奨されています。ここが、本体価格だけを見ていると見落としやすいところです。
3種類のジェルが付属する
付属品として、ゴールデンジェル・シルバージェル・クリスタルジェルがそれぞれ30mlずつ同梱されると記載されています。ほかに収納バッグ、USB-C充電ケーブル、取扱説明書、シリコンプラグが付きます。
買ってすぐ使い始められる構成です。3種類あるので、しばらくは使い分けを試しながら、自分に合うものを見つける期間に充てられます。
使い切ったあとを先に考える
付属のジェルは、使えばなくなります。ランニングコストを見積もるときは、次の3つを掛け合わせて考えます。
- 1回に使うジェルの量
- 週に何回使うか(ここでは週3〜5回)
- 買い足すジェルの価格と容量
たとえば週4回のペースで、ジェル1本が2か月もつとすれば、年間で6本前後を買い足す計算になります。この本数に単価を掛けた金額が、本体価格とは別に毎年かかります。
公式サイトで確認できた価格をもとに、実際に計算してみます。前提を置かないと金額は出ないので、使用量と頻度は仮定として明示します。
維持費の試算:ゴールデンジェル 80mL
- 価格
- 21,000円(税込)
- 内容量
- 80mL
- 1回の使用量
- 2mL(仮定)
- 使用頻度
- 週4回(仮定)
- 1本で使える回数約40回
- 1回あたり約525円
- 年間(週4回)約109,200円
- 月あたり約9,100円
1回2mLは顔全体に伸ばす量としての仮定です。少量で足りる人はこの半分程度に収まります。週3回なら年間費用は約4分の3、週5回なら約1.25倍が目安です。
本体価格とは別に、この金額が毎年かかります。ジェルを薄く使う人、週2回に落とす人ではもっと下がりますし、公式サイトのセット販売や定期購入を使えば単価は変わります。それでも「本体だけ買えば終わりではない」という規模感は、この試算でつかめるはずです。
価格は変動します。購入前には必ず公式サイトで最新の価格と容量を確認してください。
本体価格と合わせて判断する
本体価格は75,000円と記載されています(2026年8月時点)。保証は製造上の問題に対して2年間です。
「本体7万5千円」ではなく「本体7万5千円+毎年のジェル代」で考えると、判断の精度が上がります。メーカー保証の期間も、長く使う前提の買い物では見ておきたい項目です。
一緒に使うスキンケアをどう組むか
美顔器は単体で完結しません。前後に何を置くかで、使い心地も続けやすさも変わります。
通電の前に置くもの
電流を流すタイプでは、導電ジェルが電気の通り道になります。ジェルの前に油分の多いクリームやオイルを塗ってしまうと、油膜が通電を妨げる側に回ることがあります。順番としては、洗顔のあと、ジェルを塗るところから始めるのが基本です。
マイクロカレント美顔器
導電ジェル(付属のもの)
通電のためのジェルが最初から3種類付いてくるので、買い足しの判断は使い比べてからで間に合います。
通電のあとに置くもの
使用後はジェルを拭き取るか洗い流したうえで、いつものスキンケアに戻ります。ジェルを落とした直後の肌は乾きやすいので、化粧水と保湿をあとに置くと、つっぱりを感じにくくなります。
バリア機能が落ちているときに新しいことを重ねると、刺激を感じやすくなります。肌が敏感になっている時期は、無理に回数を重ねないでください。どの成分をどの手段と組み合わせるかは美顔器と一緒に使う美容液の選び方で詳しく整理しています。
お手入れの手間も計算に入れる
ジェルを使う機種は、使用後に本体を拭く工程が必ず入ります。この「片付け」の面倒くささが、続かなくなる原因として意外に大きいところです。
拭き取り用のティッシュやタオルを本体のそばに置いておくだけで、片付けのハードルは下がります。収納バッグが付属するので、置き場所を決めてしまうのも有効です。
向いている人・向いていない人
向いていると考えられる人
- 1回にかけられる時間が短く、5分前後で終わるケアを探している
- 毎日ではなく、週に数回のペースで続けたい
- アプリで手順が示されるほうが、迷わず使えて助かる
- ジェル代を含めた費用を把握したうえで判断したい
慎重に考えたほうがいい人
- スマートフォンを使う一手間が面倒に感じる(本体だけで完結する機種のほうが続きます)
- 消耗品が要らない機種を探している(ジェルが前提の設計です)
- 浴室で使いたい(防水等級の記載が確認できませんでした)
- 1回で見た目が変わることを期待している
最後の点は、この価格帯の美容家電すべてに言えることです。継続を前提にした機器であり、1回の使用で変化を約束するものではありません。だからこそ、このサイトでは続けられるかどうかを最初に見ています。
上の「向いている人」に当てはまりそうなら、ジェルの価格と容量、それに在庫の有無を公式サイトで確認してみてください。ここが確認できると、年間でいくらかかるかまで計算できます。
買う前に必ず確認すること
公式サイトには、使用を推奨しない条件が明記されています。ここは価格や機能より先に確認すべき項目です。
使う前に確認
公式サイトでは、妊娠中・授乳中の方、抗がん剤治療中の方やがんと診断された方、発作を起こしやすい方、ペースメーカーを使用している方、体内に電子機器を埋め込んでいる方について、使用が推奨されていません。また、注射剤やレーザー治療を受けた後は10日間空けることが推奨されています。該当する可能性がある場合は、自己判断せず、必ず医師と販売元にご確認ください。
肌に不安があるときは
初めて使うジェルや、肌の調子が読めないときは、パッチテストから始めてください。使用中に痛みや強い刺激を感じた場合は、その時点で中止します。
肌トラブルが続いている場合、家電で解決しようとするより先に皮膚科を受診したほうが早いことがあります。美容家電は治療の代わりにはなりません。
まとめ
ZIIP HALOを「続けやすさ」の軸で見ると、次のように整理できます。
- 時間:プリセット4分。前後の準備と片付けを足して10分前後を見ておく
- 頻度:週3〜5回。曜日か既存の習慣に固定してしまうほうが続く
- 費用:本体75,000円(2026年8月時点)に加えて、ジェルの買い足しが毎年かかる
- 手間:ジェルを塗る・拭くの2工程が毎回入る
- 確認:使用を推奨しない条件が明記されている。該当しないかを最初に確認する
高い買い物ほど、機能の一覧より「自分の生活に入るかどうか」で決めたほうが失敗しません。判断の軸そのものは美容家電の選び方にまとめてあります。どのタイプが自分に合うか迷っている段階なら、肌家電タイプ診断を先に試してみてください。
よくある質問(FAQ)
-
ZIIP HALOは毎日使ってもいいですか?
公式サイトでは週3〜5回、短期集中のプランでも最大週6回とされています。毎日使うことは推奨されていないため、記載されている頻度を守ってください。
-
ジェルは市販のものでも代用できますか?
導電ジェルの使用が推奨されており、付属も3種類あります。市販品での代用可否は販売元に確認してください。通電を前提とした機器なので、油分の多いものは適しません。
-
アプリがないと使えませんか?
アプリと連携してプランを選ぶ設計です。スマートフォンを使う一手間があるため、本体のボタンだけで完結する機種を求める方には向きません。
-
1回でどのくらい時間がかかりますか?
プリセットのトリートメントは4分です。ただしジェルを塗る時間と使用後に拭き取る時間が前後に必要なので、実際は10分前後を見込んでおくと生活に組み込みやすくなります。
-
お風呂で使えますか?
防水等級についての記載を公式サイトで確認できませんでした。表記が確認できない機器を水回りで使うのは避け、購入前に販売元へご確認ください。
-
保証はどのくらいですか?
製造上の問題に対して2年間と記載されています。長く使う前提の機器なので、保証の範囲もあわせて確認しておくと安心です。
-
使ってはいけない人はいますか?
妊娠中・授乳中の方、抗がん剤治療中の方やがんと診断された方、発作を起こしやすい方、ペースメーカーや体内に電子機器を埋め込んでいる方は、公式サイトで使用が推奨されていません。注射剤やレーザー治療後は10日間空けることが推奨されています。

