ビタミンC誘導体入りの化粧品は朝と夜のどちらに使う?|日焼け止めとの順番、初めて使う手順、美容家電との距離の取り方

朝の洗面台の大理石の上に置かれた、半分に切ったオレンジとスポイト付きの美容液ボトル、白いタオル

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目次

「ビタミンC誘導体」と書かれた美容液を買ったけれど、いつ使えばいいか分からないとき

売り場で増えている「ビタミンC」の表示

ドラッグストアでも通販サイトでも、化粧水や美容液の名前に「ビタミンC誘導体配合」と書かれたものを見かけることが増えました。肌のくすみやざらつき、毛穴の目立ちが気になって手に取ってみたものの、説明書きには使う時間帯が細かく書かれていない、ということがよくあります。

そのため、買ったあとで「朝に使ってよいのか」「夜だけのほうがいいのか」「日焼け止めとどちらが先か」と迷う人が少なくありません。この記事では、その迷いを順番にほどいていきます。

この記事で扱うこと

特定の商品をすすめる記事ではありません。扱うのは次の3つです。

  • 化粧品の「ビタミンC」という表示を、どこまで読み取れるか
  • 朝と夜、それぞれに使うときの順番と注意点
  • 美容家電を持っている人が、この成分とどう距離を取るか

肌の悩みだけが先にある人へ

「くすみが気になる」「毛穴が目立つ」という悩みだけがあって、美容家電までは考えていない人も多いはずです。その場合は、前半から中盤までを読むだけで足ります。家電の話は終わりに近い章にまとめてあるので、必要になったときに読んでください。

化粧品の「ビタミンC」表示は、何を意味しているのか

化粧品が表示できる効能は、範囲が決まっています

化粧品は、表示や広告ができる効能の範囲があらかじめ決められています。厚生労働省が2011年7月に出した通知には、化粧品の効能として表示し、広告できる事項は、国が定めた別表の範囲に限る、という趣旨が書かれています。

つまり、売り場やサイトで目にする言葉は、何でも自由に書けるわけではありません。逆に言うと、パッケージに書かれていない働きを、こちらが期待しすぎるのも避けたほうがよいということです。

化粧品と医薬部外品では、書ける内容が違います

同じ通知の中には、医薬部外品などで個別に承認を取った効能は、その承認された範囲で表示できる、という旨の記載もあります。ビタミンC誘導体を含む商品には、化粧品として売られているものと、医薬部外品として売られているものの両方があります。

見分け方はシンプルで、容器や外箱に「医薬部外品」または「薬用」と書かれているかどうかです。書かれていれば、承認を取った範囲の効能が表示されています。書かれていなければ化粧品です。どちらが優れているという話ではなく、書ける言葉の範囲が違うだけです。

「誘導体」という言葉の意味

ビタミンCそのものは、そのままでは形が変わりやすい成分と説明されることが多く、化粧品では、扱いやすくした形のものが使われます。この「扱いやすくした形」の総称として、「誘導体」という言葉が使われています。

ただし、誘導体と呼ばれる成分は1種類ではありません。水になじみやすいタイプ、油になじみやすいタイプなど、いくつもの名前があります。成分表示には「アスコルビル」で始まる名前や「アスコルビン酸」を含む名前が並びますが、どれを選ぶと良い、とはこの記事では断定しません。商品ごとの説明と成分表示を見て、自分の肌と相談してください。

朝に使うか、夜に使うか|時間帯の決め方

どちらでも構わない、というのが基本です

結論から言うと、使う時間帯に絶対の正解はありません。朝に使う人もいれば、夜に使う人もいます。商品に使用時間帯の指定があれば、それが最優先です。

指定が無い場合は、続けやすいほうを選びます。朝は時間が無く、夜はゆっくりできる人なら夜。夜は疲れて何もしたくない人なら朝。毎日のケアは、成分の名前より「続くかどうか」で結果が変わってきます。

朝に使うときの順番

朝に使うなら、洗顔のあと、化粧水で整えた肌に、ビタミンC誘導体の美容液を置きます。その後に乳液やクリームで保湿し、最後に日焼け止めです。

ここで覚えておきたいのは、日焼け止めは必ず最後だということです。環境省の「紫外線環境保健マニュアル」には、長年日光を浴び続けることで現れるシミやしわは紫外線による慢性の傷害の結果であり、適切な紫外線防御対策によって防げる、という趣旨の記載があります。どんな美容液を使っても、日焼け止めを省いてしまうと、その分の守りが抜けてしまいます。

日焼け止めの塗り方は、日焼け止めは夏で終わりではありませんでまとめています。

夜に使うときの順番

夜に使うなら、クレンジングと洗顔のあと、最初の1品にします。次に保湿の乳液やクリームを重ね、ふたをする流れです。

夜の利点は、そのあと肌に触れるものが少ないことです。日中のように、日焼け止めやメイクを重ねることがありません。一方で、洗顔直後の肌は乾きやすいので、ぐずぐずしないで早めに塗ります。

朝晩の両方に使ってもよいのか

商品の説明が許していれば、朝晩どちらも使えます。ただし、最初から両方で始めるのはすすめません。肌がどう反応するか分からないうちは、1日1回、同じ時間帯から始めます。

慣れて肌に問題が無ければ、増やすかどうかを考えます。「増やせば早く変わるはず」と考えて量や回数を一気に増やすと、赤みやヒリつきの原因になることがあります。

増やすときも、一度に変えるのは1つだけにします。回数を増やすなら量はそのまま、量を増やすなら回数はそのまま。こうしておけば、肌に変化が出たとき、何が原因だったのかを振り返れます。手帳やスマートフォンのメモに、始めた日と増やした日を書いておくと便利です。

初めて使うときの手順|少量・1つずつ・目立たない場所で

最初にやるのは、腕の内側での確認です

新しい化粧品を顔にいきなり使うのは避けます。まず、腕の内側など目立たない場所に少量をつけ、そのまま洗い流さずに半日から1日ほど様子を見ます。赤み・かゆみ・ヒリつきが出たら、顔には使わず、使用を中止してください。

この確認をしても、すべての人でトラブルを避けられるわけではありません。あくまで、リスクを下げるための手順の一つです。

次に、顔の一部で試します

腕で問題がなければ、顔の頬の一部など、狭い範囲から始めます。数日続けて問題がなければ、顔全体に広げます。

新しい化粧品を試す順番は、新しい化粧品を試すとき、いつ顔に使えばいいのかでも整理しています。

同時に新しい化粧品を2つ以上始めない

新しい商品を見つけると、ついまとめて試したくなります。けれど、肌の反応は数日遅れて出ることもあり、2つ以上を同時に始めると、あとから原因をたどれません。

ビタミンC誘導体の美容液と同時に、別の新しい化粧水や美容液も始めると、肌に赤みが出たときにどちらが原因か分からなくなります。新しいものは1つずつ、2週間ほどの間隔をあけて入れるのが基本です。

同じ「肌を変えたくて使う」成分としては、レチノールがあります。レチノールを検討している人は、レチノール入りの化粧品を初めて使うときを先に読んでから、どちらを先に始めるかを決めてください。

刺激を感じたとき、肌が荒れたとき

まず使うのをやめて、肌を休ませます

塗った直後にヒリヒリする、赤みが出る、かゆくなる。そうした症状が出たときは、続けずに使用を中止します。しばらくは洗顔と保湿だけの簡単なケアに戻します。

「慣れれば治まるはず」と我慢して続けるのは、おすすめできません。肌が落ち着くまでは、新しい化粧品も足さず、いつも使っていた洗顔料と保湿剤だけで過ごします。落ち着いたあとに再開するかどうかは、症状の強さを思い出して慎重に決めてください。

洗顔と保湿を見直す

ビタミンC誘導体そのものではなく、洗顔のしすぎや摩擦、乾燥した部屋など、ほかの要因が重なっていることもあります。摩擦で肌が荒れていませんかや、ケアのあとに肌が赤くなる・ヒリヒリするときも確認してみてください。

症状が続くときは、皮膚科へ

数日たっても赤みやかゆみが引かない、腫れる、広い範囲に広がる、といったときは、自己判断で続けずに、皮膚科で相談してください。そのとき、使っていた商品の外箱や成分表示を持っていくと、話が早く進みます。

保管と使い切りの目安

光・熱・空気を避けて保管する

ビタミンC誘導体を含む美容液は、種類によって保管のしかたの注意が書かれています。多くの商品で、直射日光を避け、キャップをしっかり閉めて保管する、と案内されています。浴室の棚や窓際に置きっぱなしにせず、引き出しなど涼しい暗い場所に置くのが無難です。

色やにおいが変わったときは使わない

開封してから時間がたった美容液で、色が変わった、においがいつもと違う、といったときは使うのをやめます。「もったいない」と思っても、肌に付けるものなので、無理に使い切ろうとしないでください。

使用期限や開封後の目安は、商品の表示に従います。一度に何本も買い置きせず、1本使い切るペースで買うと、保管の管理が楽になります。

季節が変わるときの扱い

暑い季節は保管場所が高温になりやすく、寒い季節は乾燥で肌が敏感になりやすくなります。季節の変わり目は、使う頻度や量を一度見直す機会にしてください。季節の変わり目に肌がゆらぐ理由も参考になります。

ビタミンC誘導体と一緒に考えたい、スキンケアの土台

洗顔・保湿・日焼け止めが先です

くすみやざらつきが気になるとき、美容液に頼る前に確認したいのが、洗顔・保湿・日焼け止めの3つです。この土台が崩れていると、どんな成分を足しても、肌の見え方は変わりにくくなります。

洗顔については洗顔を見直すと、そのあとのケアが変わります、保湿については化粧水だけで保湿は足りているのかで順番に整理しています。

くすみが気になる人へ

くすみには原因がいくつもあります。乾燥・古い角質・血行・紫外線の影響など、一つに決めつけられません。くすみが気になるときにでは、原因を6つに分けて、狙える範囲を整理しています。

睡眠と生活リズムも一緒に見る

夜更かしが続いた翌朝にどんよりして見えるのは、よくあることです。美容液を足す前に、まず睡眠のほうを見直すのも一つの手です。寝不足の翌朝、肌がどんよりするときに、仕組みと夜のケアをまとめています。

美容家電を持っている人は、どう距離を取るか

同じ日に重ねない

美顔器やイオン導入器を使っている人は、ビタミンC誘導体の美容液を一緒に使えるのかが気になると思います。答えは、機種ごとの取扱説明書とメーカーの案内に従うことです。成分の名前だけで「使える」「使えない」を決めることはできません。

書かれていない場合は、メーカーに問い合わせるか、迷うあいだは日を分けて使ってください。

まず化粧品だけで2〜4週間

新しい美容液を始めたら、最初の2〜4週間は美容家電を重ねず、化粧品だけで肌の様子を見ます。赤みが出たとき、美容液が原因なのか家電が原因なのか、切り分けられなくなるからです。

問題なく続けられたら、家電を使う日と使わない日を分け、使う日のスキンケアの順番を決めます。順番は家電を使う日のスキンケアの順番に書いています。

家電のための美容液の選び方

イオン導入などに向く美容液は、化粧品とは別に選ぶ必要があります。美顔器と一緒に使う美容液の選び方で、向く成分と向かない成分を整理しています。

家電を持っていなくても意味があります

この記事の内容は、美容家電が無くても使えます。むしろ、まず化粧品と生活習慣で土台を整えてから、必要に感じたら家電を検討する順番のほうが、買ったあとに後悔しにくくなります。毎日のケアを無理なく続けたい人は、1回3分でも成立する美容家電の使い方も参考にしてください。

迷ったときの判断ミニガイド

朝・夜を決めるときの問い

  • 朝のほうが時間に余裕がある → 朝に洗顔のあと、日焼け止めの前
  • 夜のほうが落ち着いて塗れる → 夜に洗顔のあと、最初の1品
  • どちらも自信が無い → 商品の説明書きに従い、1日1回から

買う前に見ておく点

  • 容器や外箱に「医薬部外品」または「薬用」とあるか
  • 使用時間帯・使用量・保管方法が書かれているか
  • 開封後の目安が確認できるか

やめどきの目安

よくある質問(FAQ)

  • ビタミンC誘導体は朝に使っても大丈夫ですか?

    商品に時間帯の指定が無ければ、朝でも使えます。洗顔のあとに使い、最後に日焼け止めを塗る順番にします。

  • 夜だけの使用でも意味はありますか?

    夜だけでも構いません。続けやすい時間帯を選ぶほうが、毎日のケアとしては大切です。

  • 日焼け止めの前と後、どちらに塗りますか?

    美容液は日焼け止めより前です。日焼け止めは、スキンケアの最後に置きます。

  • ヒリヒリしたときは続けていいですか?

    続けず、使用を中止してください。数日たっても症状が引かないときは、皮膚科で相談します。

  • レチノールと同じ日に使ってもいいですか?

    同時に始めるのはすすめません。新しいものは1つずつ、間隔をあけて入れます。使う場合は商品の説明に従い、迷うときは皮膚科や薬剤師に確認してください。

  • 美顔器と同じ日に使えますか?

    機種ごとの取扱説明書とメーカーの案内に従ってください。書かれていないときは、メーカーに問い合わせるか、日を分けて使います。

  • 医薬部外品と化粧品で、どちらを選べばいいですか?

    どちらが優れているということではありません。表示できる効能の範囲が違います。表示と成分を見て、自分に合うほうを選んでください。

  • 家電を持っていなくても読む意味はありますか?

    はい、この記事の内容は家電が無くても使えます。洗顔・保湿・日焼け止めの土台を整えるだけでも、肌の見え方は変わります。

  • 赤み・かゆみ・ヒリつきが出たとき
  • 色やにおいが変わったとき
  • 続けても負担に感じるとき
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